株式会社中村プロモーションの契約区画では、ニキヒルズワイナリーの協力のもと、いよいよ収穫が最終段階を迎えています。斜面の上部・中部・下部では熟すタイミングが異なるため、数日にわたり天候と果実の状態を見極めながら、複数回に分けて手摘みで行われます。
一粒一粒の熟度を見極め、最良のタイミングで収穫することこそが、上質なワインを生む第一歩です。
この日の収穫区画を指さす、太田麻美子醸造担当
右の白いバケツにはハネた未熟ブドウ、左の青いカゴには醸造所へ運ばれる選抜ブドウが。
色づき、果粒の大きさや弾力、ヘタの色まで細かく確認。未熟粒や傷んだ果実は徹底的に取り除かれます。右の白いバケツにはハネた未熟ブドウ、左の青いカゴには醸造所へ運ばれる選抜ブドウが。この丁寧な選果が、清潔でクリーンな発酵を生み、ワインの味わいを一層深めます。
ピノ・ノワールは栽培が難しい品種。それだけに、栽培から醸造までのすべての工程で、細心の注意と情熱を注ぐ必要があります。
「一粒一粒に向き合いながら、北海道の自然を感じるワインを届けたい。」
そう語るのは、ワイン造りを共に担う太田麻美子さんです。
ピノ・ノワールの収穫は、ブドウのデリケートさから、丁寧に房を選びながら行われます。選果では、傷んだり未熟な果実を取り除き、品質の高いブドウだけを摘み取ります。果皮が薄く病害に弱いため、病気の房を注意深く見分けて収穫する必要があり、栽培・醸造には専門的な技術が求められます。
小ぶりな房も多いですが、綺麗に選果しながら収穫していきます。
原料のピノ・ノワールは手作業で丁寧に選果と除梗を行います。
2024年ヴィンテージ、「かたくり Pinot Noir エディションCBT」は、過去最高の仕上がりを予感させる出来となっています。
畑には、一年の努力と自然への感謝が静かに満ちています。
「今年の収穫も、チーム全員がひとつの想いで畑に立ちました。自然と対話しながら、ひと房ひと房に心を込める――その姿は、まるで祈りのようでもあります。皆さまの食卓に、この季節の香りと人の温もりを感じていただけたら嬉しいです。」
最後に
今年も多くの皆さまの支えとご協力のもと、無事に収穫の喜びを迎えることができました。大地と人への感謝を胸に、これからも「北海道の風土を伝えるワイン造り」に取り組んでまいります。
―― 株式会社中村プロモーション