広報 二宮亜華果
19 Oct
19Oct


株式会社中村プロモーションの契約区画では、ニキヒルズワイナリーの協力のもと、いよいよ収穫が最終段階を迎えています。斜面の上部・中部・下部では熟すタイミングが異なるため、数日にわたり天候と果実の状態を見極めながら、複数回に分けて手摘みで行われます。

一粒一粒の熟度を見極め、最良のタイミングで収穫することこそが、上質なワインを生む第一歩です。

栽培責任者・倉岡佑樹さんの哲学

収穫の判断を担うのは、栽培責任者の倉岡佑樹さん(写真左)。東京育ちで東京農業大学を卒業後、ニキヒルズワイナリーで約8年間にわたり栽培を担当。「北海道のデイビッド・アブリュー」とも称されるほど、自然とテロワールに寄り添う姿勢で畑に向き合っています。
ブドウの衛生状態、生育管理、病害リスクの軽減まで、倉岡さんの努力は尽きません。「良いワインは、良いブドウから生まれる」という信念のもと、2024年のピノ・ノワールは熟度に応じて段階的に丁寧に収穫されています。


この日の収穫区画を指さす、太田麻美子醸造担当

手摘みと選果のこだわり
ラ・メゾン・ド・ラ・リヴィエールのピノ・ノワールは、早朝の冷涼な時間帯に収穫されます。「気温が低く果実の鮮度を保てる早朝に、成熟度や病気の有無を確認しながら収穫・選果することが、私たちの高品質ワイン造りの鍵です」と倉岡さん。

右の白いバケツにはハネた未熟ブドウ、左の青いカゴには醸造所へ運ばれる選抜ブドウが。

色づき、果粒の大きさや弾力、ヘタの色まで細かく確認。未熟粒や傷んだ果実は徹底的に取り除かれます。右の白いバケツにはハネた未熟ブドウ、左の青いカゴには醸造所へ運ばれる選抜ブドウが。この丁寧な選果が、清潔でクリーンな発酵を生み、ワインの味わいを一層深めます。

丁寧な手作業が生む品質

ピノ・ノワールは栽培が難しい品種。それだけに、栽培から醸造までのすべての工程で、細心の注意と情熱を注ぐ必要があります。

「一粒一粒に向き合いながら、北海道の自然を感じるワインを届けたい。」

そう語るのは、ワイン造りを共に担う太田麻美子さんです。

ピノ・ノワールの収穫は、ブドウのデリケートさから、丁寧に房を選びながら行われます。選果では、傷んだり未熟な果実を取り除き、品質の高いブドウだけを摘み取ります。果皮が薄く病害に弱いため、病気の房を注意深く見分けて収穫する必要があり、栽培・醸造には専門的な技術が求められます。

小ぶりな房も多いですが、綺麗に選果しながら収穫していきます。

原料のピノ・ノワールは手作業で丁寧に選果と除梗を行います。

2024年ヴィンテージ、「かたくり Pinot Noir エディションCBT」は、過去最高の仕上がりを予感させる出来となっています。

畑には、一年の努力と自然への感謝が静かに満ちています。

広報・二宮あけみ

「今年の収穫も、チーム全員がひとつの想いで畑に立ちました。
自然と対話しながら、ひと房ひと房に心を込める――
その姿は、まるで祈りのようでもあります。
皆さまの食卓に、この季節の香りと人の温もりを感じていただけたら嬉しいです。」

最後に

今年も多くの皆さまの支えとご協力のもと、無事に収穫の喜びを迎えることができました。大地と人への感謝を胸に、これからも「北海道の風土を伝えるワイン造り」に取り組んでまいります。
―― 株式会社中村プロモーション

https://youtu.be/UA7WimCd4OQ

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