広報 二宮亜華果
09 Aug
09Aug

リヴァモア・ヴァレー、ウェスト・ソノマ・コースト、ソノマ・カウンティ、アンダーソン・ヴァレー編

弊社代表・中村雅人が、California Wine Institute(CWI)認定「カリフォルニアワイン・スペシャリスト」として、「カリフォルニアワイン・スペシャリストツアー2026」に参加いたしました。
今回の研修では、カリフォルニアを代表するワイン産地を巡り、ワインのテイスティングはもちろん、ブドウ畑や醸造施設の視察、生産者によるセミナー、現地ワインメーカーとの意見交換など、カリフォルニアワインを多角的に学ぶ機会に恵まれました。


訪問地域は、リヴァモア・ヴァレーをはじめ、ナパ・ヴァレー、ソノマ・カウンティ、レイク・カウンティ、アンダーソン・ヴァレーまで広範囲にわたります。
同じカリフォルニア州でありながら、太平洋からの冷涼な風や霧、標高、地形、土壌など、それぞれの地域が異なる自然条件を持っています。実際に現地の畑に立ち、生産者の言葉を直接聞くことで、こうしたテロワールの違いがワインの個性や品質にどのようにつながっているのかを体感する、大変貴重な研修となりました。
前編では、リヴァモア・ヴァレー、ウェスト・ソノマ・コースト、ソノマ・カウンティ、アンダーソン・ヴァレーでの研修を中心にご紹介いたします。

各ワイナリーでの訪問や研修の様子については、それぞれ動画でもご紹介しております。現地のブドウ畑やワイナリーの雰囲気、生産者との交流など、カリフォルニアワインの魅力をぜひ映像でもご覧ください。

Wente Vineyards アメリカ最古の途切れることのない家族経営ワイナリー 訪問

ディケムとマルゴーから譲り受けた数少ない苗木を元にワイン造りを継続  ゴルフも楽しめる

ソノマを代表する、Freeman Vineyard & Winery(フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリー)訪問

迎えてくださったのは、日本人オーナー兼ワインメーカーのアキコ・フリーマンさんとご主人のケン・フリーマンさん、そして醸造チームに加わった赤星映司ダニエルさん。

West Sonoma Coast dinner ソノマ・ウエストコーストのトップ生産者たちとの勉強会とディナ

The Lodge at Bodega Bayにて、世界的に評価される生産者の皆さんと同じテーブルを囲み、ワイン造りへの想いや、この地ならではのテロワールについて直接話を伺うことができました。

ソノマ・カウンティ・ワイン・グローワーズからDutton Ranch 

ダットン・ランチ・ゴンドラツアー(ホスト:スティーブ&ジョー・ダットン)・ウォークアラウンド・テイスティング(ホスト:ソムリエ、レイチェル・スロールズ)ソノマを代表するワイナリーが集まりました。
ダットン・ランチ(Dutton Ranch)は、アメリカ・カリフォルニア州ソノマ・カウンティの銘醸畑であり、高品質なブドウを栽培する有数の栽培農家です。自社ブランドのワインを手掛けるほか、キスラーやダットン・ゴールドフィールド、パッツ&ホールといった有名ワイナリーへブドウを供給しています。

ソノマは土地の形成が多様で入り組んでいるため、A.V.A.の位置関係が把握しにくいようです。大きなAVAの中に小さなAVAがいくつも含まれていたり、1つのAVAが2つの地域にまたがっているなど、フランスのA.O.C.とは様子が異なります。

Kistler(キスラー)訪問 巨匠お二人との贅沢なランチタイム。 ご一緒したのは、現代アメリカを代表するワイン醸造家の一人である、Kistlerの醸造長 ジェイソン・ケスナー(Jason Kesner)氏。

そして、Kistlerに長年素晴らしいブドウを供給しているDutton Ranch(ダットン・ランチ)のオーナー、スティーブ・ダットン(Steve Dutton)のお二人です。 カリフォルニアワインを勉強してきた人間にとって、この方々と同じテーブルを囲み、ワインを飲みながら直接話を聞けるというのは、本当に贅沢な時間でした。

カリフォルニアを代表する名門ワイナリー「VÉRITÉ(ヴェリテ)」に訪問。

ヴェリテは、ソノマの多様なテロワールを表現することに徹底してこだわり、ボルドースタイルの偉大なワインを生み出してきた造り手。
世界的なワイン評論家から何度も100点満点を獲得するなど、その評価はまさにカリフォルニア最高峰のひとつです。

Duckhornファミリーの「Goldeneye Winery」アンダーソンヴァレー

2025年5月14日、札幌で開催したDuckhornメーカーズディナー
では、このGoldeneyeのピノ・ノワールをご提供しました。

実際に現地を訪れ、生産者の皆さんと時間を共にすると、この土地が世界中のピノ・ノワール愛好家を魅了する理由がよく分かりました。冷たい太平洋から流れ込む霧と風。昼夜の大きな寒暖差。ゆっくりとブドウが成熟する冷涼な気候。そして何より、土地の個性をそのままワインに映し出そうとする造り手たちの哲学。力強さだけではなく、繊細さとエレガンス、そして美しい酸を兼ね備えたピノ・ノワール。その一本一本に、アンダーソン・ヴァレーという土地の物語が詰まっていることを実感しました。

アンダーソン・バレー・ブリューイング・カンパニーAnderson Valley Brewing Company訪問
自然豊かなカリフォルニア州メンドシーノ郡ブーンビルにある、環境に優しいサステナブルな老舗クラフトブルワリーです。1987年の創業以来、世界初のソーラーエネルギーを活用した醸造所としても知られ、地元ローカルの魅力と高い品質を大切にしています。広大なビアパーク: 30エーカーの敷地には、家族や犬も楽しめる開放的な屋外席や、18ホールのディスクゴルフコース、ライブステージがあります。独自の文化: この地域固有の方言「ブントリー(Boontling)」にちなんだビール名(Boont Amber Aleなど)がつけられています。
「ブーントリング(Boontling)」という、他地域では通じない極めてユニークな独自の方言(スラング・地域言語)が存在します。 周囲を山に囲まれた地理的孤立から、地元の若者や住民の間で秘密の暗号や娯楽、あるいは子供の前で大人同士が内緒話をするための言葉として発達しました。 最盛期には1,000〜1,600語以上にもおよび、名詞・動詞・形容詞などが独自に作られました。現在の状況: 外部との道路整備や近代化に伴い話者が激減し、現在は数人の高齢住民が知るのみの絶滅危機言語となっていますが、地元の歴史文化やクラフトビールの名称として今も息づいています。

Savoy Vineyard  サヴォイ・ヴィンヤード 見学 ウィリアムズ・セリエム(Williams Selyem)ドナム(Donum)トニー・チャップマン(Tony Chapman)が案内
サヴォイ・ヴィンヤード(Savoy Vineyard)は、アメリカ・カリフォルニア州のアンダーソン・ヴァレー(フィロ)にある、高品質なピノ・ノワールやシャルドネの銘醸畑です。アンダーソン・ヴァレーの高級畑の中では、比較的凝縮感が高く、なめらかな舌触り、酸の骨格と複雑な風味が感じられます。メンドシーノの海側に位置するアンダーソン・ヴァレーは冷涼な気候を有し、ピノノワールの一大産地として知られています。多くの著名ワイナリーにピノノワールを供給するサヴォイ・ヴィンヤードは霧が立ち込めるヴァレーの北東側平地に広がります。

ロデレールエステート アンダーソンバレー 最高醸造責任者(ワインメーカー)兼副社長である アルノー・ウェイリッシュ(Arnaud Weyrich)氏が直接セミナーを開催
ロデレール・エステートは、フランス・シャンパーニュ地方の名門メゾンルイ・ロデレールが1982年に設立したワイナリーです。

100%自社畑(エステート)のブドウのみを使用し、本家シャンパーニュと同じ伝統製法(瓶内二次発酵)で、高品質なスパークリングワインを生産しています。アンダーソン・ヴァレーは、太平洋から流れ込む霧の影響を受ける非常に冷涼な産地で、シャルドネやピノ・ノワールの栽培に理想的な環境です。その恵まれたテロワールが、繊細でエレガントなスパークリングワインを生み出しています。
今回の研修では、「Roederer Estate」の最高醸造責任者(ワインメーカー)兼副社長であるアルノー・ウェイリッシュ(Arnaud Weyrich)氏(アルザス出身)が直接セミナーを開催してくださいました。フランス・シャンパーニュとの違いや、カリフォルニアならではの醸造哲学、そしてこれから20年先を見据えたワイン造りについて、大変わかりやすくご説明いただきました。
特に、地球温暖化への対応については、ブドウ栽培から醸造まで長期的な視点で明確なビジョンを持ち、持続可能なワイン造りに取り組まれていることが非常に印象的でした。

今回の研修では、多くのワイナリー関係者をはじめ、California Wine Institute(CWI)や各地域のワイン団体など、さまざまな方々と交流し、意見交換を重ねながら非常に密度の高いスケジュールを経験いたしました。
現地を訪れなければ分からない気候や土地の特徴、生産者の哲学、そしてカリフォルニアワイン産業の現在と未来に直接触れることができたことは、大きな財産となりました。 この特別な経験と学びを、今後のワインの販売やイベント、セミナーなどを通じて皆様にお伝えしながら、CWI認定「カリフォルニアワイン・スペシャリスト」として、より一層カリフォルニアワインの魅力を発信してまいります。 次回【後編】では、ナパ・ヴァレー、レイク・カウンティ、ドライ・クリーク・ヴァレーでの研修の様子をご紹介いたします。 株式会社中村プロモーション広報 二宮あけみ

@calwinesjp

ツアーコーディネートカリフォルニアワイン協会 日本事務局 手島孝大氏、扇谷まどか氏通訳 山本 香奈氏

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